GO FOR KOGEI 2022
感情をゆらす、工芸の旅
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鎌江一美《まさとさん》2009-2021年 陶土 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(勝興寺、2022年)Photo: Katano Masahiro小曽川瑠那《息を織る| 北陸2022》2022年 ガラス、絹糸、シリコン 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(勝興寺、2022年)Photo: Katano Masahiro福本潮子《蹣跚麻幔幕-月影》2004年 亜麻 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(勝興寺、2022年)Photo: Katano Masahiro樫尾聡美《揺れる境界》2015年 綿、反応性染料、樹脂 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(勝興寺、2022年)Photo: Katano Masahiro吉田真一郎《白》2022年 着物 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(那谷寺、2022年)Photo: Katano Masahiro井上唯《山と、人と、信仰と》2022年 糸、被膜ワイヤー 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(那谷寺、2022年)Photo: Katano Masahiro入沢拓《Daisy》2022年 木 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(那谷寺、2022年)Photo: Katano Masahiro佐合道子《Harmony》2022年 磁器 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(那谷寺、2022年)Photo: Katano Masahiro橋本雅也《樹洞のユリ》2022年 鹿の角 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(大瀧・岡太神社、2022年)Photo: Katano Masahiro鴻池朋子《高松から越前 皮トンビ》2022年 牛革、ミクストメディア 作家蔵 展示風景「GO FOR KOGEI 2022」(大瀧・岡太神社、2022年)Photo: Katano MasahiroGO FOR KOGEI 2022GO FOR KOGEI 2022では、「感情をゆらす、工芸の旅」をテーマに、現代における人と「もの」との関わり方を、工芸を通して再考する試みとして、さまざまなプログラムを実施しました。[特別展]では「つくる-土地、くらし、祈りが織りなすもの-」というタイトルのもと、総勢20名のアーティストによる作品を通じて、プリミティブへの回帰から最新テクノロジーまで、「ものづくり」の時間軸の振幅を紹介しました。また同年には新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着きはじめたこともあり、2021年の[特別展Ⅱ]で制作したプロダクトを、市中の飲食店などで実際に使うことができる体験型プログラムも実施しました。これらの展覧会とプログラムを通じ、暮らしと工芸、またそれらと土地との密接な関わりを五感で体感できるきっかけを作りました。また、工芸史家・菊池裕子氏をゲストとして招き、シンポジウム「工芸再考-アート、ポリティックス、ジェンダーの視点から」を開催。国際的な視座から「工芸」を巡る今日的な課題を紹介いただきました。
[特別展]つくる-土地、くらし、祈りが織りなすもの-
特別展「つくる-土地、くらし、祈りが織りなすもの-」は、昨年開催した「工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」展で見せた、“ジャンルを超えた素材と制作の関係性と創造性”の続編にあたる内容です。本展では、繊維、染織、陶、漆、金属、木、紙などの、多様な素材とそれへの関わり方や技術を、広く「つくる」という視点によって見直し、創作活動を行う、作家らを紹介します。
出品作家は、繊維・染織を素材とした多様な表現の展開として、樫尾聡美、河合由美子、小森谷章、福本潮子、細尾真孝、吉田真一郎。陶芸や金工といった工芸的アプローチからジャンルをまたぐハイブリッドな創作を行う近藤七彩、奈良祐希、新里明士。素材と場所の関わりから新たな工芸表現を展開する井上唯、鵜飼康平、佐合道子。土地の歴史や風土から新たな物語を立ち上げ、アート作品にする鴻池朋子、橋本雅也、六本木百合香。人間存在や身体を仲介して素材、世界、私や人の関係を表現する小曽川瑠那、宮木亜菜。技術・反技術を超えて、それを無化するように、“遊び”という視点から表現を探る入沢拓、鎌江一美、小笠原森が参加します。
富山、石川、福井のそれぞれ地域を代表する社寺仏閣を会場に、建築、庭園、自然環境の中でサイトスペシフィックな作品が展開します。Artists井上 唯、入沢 拓、鵜飼康平、小笠原 森、樫尾聡美、鎌江一美、河合由美子、鴻池朋子、小曽川瑠那、小森谷 章、近藤七彩、佐合道子、奈良祐希、新里明士、橋本雅也、福本潮子、細尾真孝、宮木亜菜 、吉田真一郎、六本木百合香Overview- 会期 2022年9月17日(土)‒10月23日(日)[37日間]
- 会場 勝興寺(富山県高岡市)、那谷寺(石川県小松市)、大瀧神社・岡太神社(福井県越前市)
- 主催 認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
- 共催 金沢21世紀工芸祭実行委員会、クタニズム実行委員会、ガラスフェスタ(富山ガラス工房)、高岡クラフト市場街実行委員会、RENEW実行委員会、クラフトフェス実行委員会
- 特別協力 いけばな小原流(一般財団法人小原流)
- 協力 勝興寺、那谷寺、大瀧神社・岡太神社、富山ガラス造形研究所、ニッコー株式会社
- 後援 富山県、石川県、福井県、富山市、高岡市、金沢市、能美市、小松市、越前市、富山経済同友会、金沢経済同友会、福井経済同友会、富山青年会議所、高岡青年会議所、金沢青年会議所、小松青年会議所、武生青年会議所、JR西日本
- 委託 令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト
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