GFK2025
開催決定! GO FOR KOGEI 2025「⼯芸的なるもの」
2025.04.09

認定NPO 法⼈趣都⾦澤は、「GO FOR KOGEI 2025」を2025 年9 ⽉13 ⽇〜10 ⽉19 ⽇の37 ⽇間で開催いたします。
約100 年前に⺠藝運動を提唱した柳宗悦の⾔葉より、今年のテーマを「⼯芸的なるもの」とし、作家や職⼈が素材・技法と向き合う態度から⽣まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
GO FOR KOGEIとは
GO FOR KOGEI は、ものづくりが古くから受け継がれる北陸から、ジャンルにとらわれない新たな⼯芸の⾒⽅を発信するプロジェクトです。2020 年のスタートからこれまで毎年開催し、地域の歴史・⾵⼟を体現する町並みや社寺を会場にした展覧会やイベントのほか、⼯芸を巡る今⽇的な課題と可能性について議論を深めるシンポジウムなどを展開してきました。既成概念にとらわれない豊かで広がりをもった姿を「KOGEI」という⾔葉とともに提⽰しながら、これからの⼯芸のあるべき「場」をさまざまな実践を通して作り出していきます。
今年のテーマについて:アーティスティックディレクター 秋元雄史(東京藝術⼤学名誉教授)
GO FOR KOGEI 2025 では、「⼯芸的なるもの」というテーマのもと、作家や職⼈が素材・技法と向き合う態度から⽣まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
⺠藝運動の主唱者として知られる柳宗悦(1889‒1961 年)は、論考「⼯芸的なるもの」*のなかで、⾞内アナウンスの抑揚や理髪師の鋏さばきを「⼯芸的なやり⽅」だと記し、⼈の⾏為あるいは態度にさえ⼯芸性を⾒出しました。柳にとって⼯芸的なものとは、個⼈の⾃由な表現というよりも、社会全体で共有される美意識や様式に基づいたものであり、そこに美や価値が宿ると考えていました。有形無形を問わず、ものごとを⼯芸的と捉えることができるならば、「⼯芸」は今⽇私たちが想定する以上に社会とつながり、広がりをもったものとして⽴ち現れてきます。
⼀⽅で、社会全体が、共有してきたものを失っていったとしたら、柳の提唱した「⼯芸的なるもの」という概念は通⽤するのでしょうか。ある意味で、モダニズムは柳の考えとは全く逆の⽅向へと向かってきたと⾔えるかもしれません。こういったモダニズムの末期とも⾔える今⽇において、柳の概念を⼿掛かり
に⼯芸と社会との関係を考えることには⼀定の意味があるでしょう。
GO FOR KOGEI 2025 では、作家や職⼈の⼯芸的態度を起点にして、制作された作品に留まらず、その過程で⽣まれる他者との関係性、作品を介して開かれるコミュニケーションや暮らしの場⾯といった社会的状況にも⽬を向けていきます。また、ある時には暮らしを下⽀えし、ある時には形作り、ある時には彩る、同じ素材が持つ多⾯的な展開も紹介します。こうした広がりの中に「⼯芸性」を想定することで、現在の、またこれからの⼯芸とアートの役割を⾒出す契機が潜んでいることでしょう。
*柳宗悦『⼯藝』第8号(1931 年)所載
約100 年前に⺠藝運動を提唱した柳宗悦の⾔葉より、今年のテーマを「⼯芸的なるもの」とし、作家や職⼈が素材・技法と向き合う態度から⽣まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
GO FOR KOGEIとは
GO FOR KOGEI は、ものづくりが古くから受け継がれる北陸から、ジャンルにとらわれない新たな⼯芸の⾒⽅を発信するプロジェクトです。2020 年のスタートからこれまで毎年開催し、地域の歴史・⾵⼟を体現する町並みや社寺を会場にした展覧会やイベントのほか、⼯芸を巡る今⽇的な課題と可能性について議論を深めるシンポジウムなどを展開してきました。既成概念にとらわれない豊かで広がりをもった姿を「KOGEI」という⾔葉とともに提⽰しながら、これからの⼯芸のあるべき「場」をさまざまな実践を通して作り出していきます。
今年のテーマについて:アーティスティックディレクター 秋元雄史(東京藝術⼤学名誉教授)
GO FOR KOGEI 2025 では、「⼯芸的なるもの」というテーマのもと、作家や職⼈が素材・技法と向き合う態度から⽣まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
⺠藝運動の主唱者として知られる柳宗悦(1889‒1961 年)は、論考「⼯芸的なるもの」*のなかで、⾞内アナウンスの抑揚や理髪師の鋏さばきを「⼯芸的なやり⽅」だと記し、⼈の⾏為あるいは態度にさえ⼯芸性を⾒出しました。柳にとって⼯芸的なものとは、個⼈の⾃由な表現というよりも、社会全体で共有される美意識や様式に基づいたものであり、そこに美や価値が宿ると考えていました。有形無形を問わず、ものごとを⼯芸的と捉えることができるならば、「⼯芸」は今⽇私たちが想定する以上に社会とつながり、広がりをもったものとして⽴ち現れてきます。
⼀⽅で、社会全体が、共有してきたものを失っていったとしたら、柳の提唱した「⼯芸的なるもの」という概念は通⽤するのでしょうか。ある意味で、モダニズムは柳の考えとは全く逆の⽅向へと向かってきたと⾔えるかもしれません。こういったモダニズムの末期とも⾔える今⽇において、柳の概念を⼿掛かり
に⼯芸と社会との関係を考えることには⼀定の意味があるでしょう。
GO FOR KOGEI 2025 では、作家や職⼈の⼯芸的態度を起点にして、制作された作品に留まらず、その過程で⽣まれる他者との関係性、作品を介して開かれるコミュニケーションや暮らしの場⾯といった社会的状況にも⽬を向けていきます。また、ある時には暮らしを下⽀えし、ある時には形作り、ある時には彩る、同じ素材が持つ多⾯的な展開も紹介します。こうした広がりの中に「⼯芸性」を想定することで、現在の、またこれからの⼯芸とアートの役割を⾒出す契機が潜んでいることでしょう。
*柳宗悦『⼯藝』第8号(1931 年)所載
Outline
開催概要|GO FOR KOGEI 2025
テーマ
⼯芸的なるもの
会期
2025 年9 ⽉13⽇(⼟)‒10 ⽉19 ⽇(⽇)[37 ⽇間]
休場⽇
⽔曜
時間
10:00-16:30(最終⼊場16:00)
会場
富⼭県富⼭市(岩瀬エリア)、⽯川県⾦沢市(東⼭エリア)
主催
認定NPO法⼈趣都⾦澤、独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会、⽂化庁
Press Images
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