川合優×塚本美樹(四知堂)
- 展示
- イベント
01/3
温暖多雨に恵まれた気候を背景に、日本は膨大な森林資源を抱える。かつて大量に植えられた針葉樹の森を美しい山に戻すには、山に意識を向け木材を使ってみることだと木工作家・川合優は言う。川合が手がける木工作品には自然に対する価値観や態度、そして関わり方が表れている。その自然観に呼応し、今回コラボレーションを行うのが、四知堂のオーナーである塚本だ。出展する《経木の蓮弁皿》は、針葉樹を薄く切った経木を、蓮弁の形に仕上げた使い捨ての皿である。四知堂でお皿として実際に使用する。紙皿に比べ、製造にかかるエネルギーが少なく、使い終わった後は有害な廃棄物も出ない。役目を終えた皿は塚本自身が手がける田畑で土に還す。土に還る道具から自然との向き合い方や資源の循環に思いを馳せる。