2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

川合優×塚本美樹(四知堂)

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川合優《経木の皿》2016年- 杉 作家蔵[出展作品]

川合優《紙棚》2023年 美濃和紙、杉、アルミ 作家蔵[出展作品]

塚本美樹「SKLo」[参考画像]

温暖多雨に恵まれた気候を背景に、日本は膨大な森林資源を抱える。かつて大量に植えられた針葉樹の森を美しい山に戻すには、山に意識を向け木材を使ってみることだと木工作家・川合優は言う。川合が手がける木工作品には自然に対する価値観や態度、そして関わり方が表れている。その自然観に呼応し、今回コラボレーションを行うのが、四知堂のオーナーである塚本だ。出展する《経木の蓮弁皿》は、針葉樹を薄く切った経木を、蓮弁の形に仕上げた使い捨ての皿である。四知堂でお皿として実際に使用する。紙皿に比べ、製造にかかるエネルギーが少なく、使い終わった後は有害な廃棄物も出ない。役目を終えた皿は塚本自身が手がける田畑で土に還す。土に還る道具から自然との向き合い方や資源の循環に思いを馳せる。

展示

東山エリア

H-5|SKLo

イベント

《経木の蓮弁皿》で食べる四知堂のスペシャルメニュー

H-7|四知堂 kanazawa

森の案内人・三浦豊さんと巡る、《循環する》津幡の森

石川県河北郡津幡町七黒周辺

プロフィール

川合優

Kawai Masaru

1979年岐阜県生まれ。2001 年に京都精華大学(建築専攻)卒業。飛騨での木工修業、京都での家具修業を経て2007 年に独立。2016年に作家活動と並行し、森の可能性を伝えるブランド「SOMA」を立ち上げる。杉や檜を使った製品の開発、森を歩き自然から学ぶフィールドワーク、手工具のみで椅子を作る体験などを企画する。主な展覧会に「SOMA 日本の森と素木の家具展」(竹中大工道具館、2019年)などがある。スウェーデン国立美術館に作品が収蔵されている。

塚本美樹

Tsukamoto Yoshiki

1975年石川県生まれ。2005年に石川県金沢市の犀川沿いにアンティークショップ「SKLO room accessories」を開業。同年に、津幡町で代々続く米農家を守るべく「SKURO Farm 」を立ち上げ、本格的に農業をはじめる。2018年にギャラリー「SKLo」、2020年に台湾料理のレストラン「四知堂kanazawa」、2021年にホテル・香林居内に「karch」を開店。無農薬の黒米の栽培から、展覧会やイベントなどの企画・開催や空間のスタイリングなまで様々な活動や店舗の運営を手がけている。