GO FOR KOGEI 2024
くらしと工芸、
アートにおける
哲学的なもの
GO FOR KOGEI 2024では、アルチザン、クラフトマン、デザイナー、アーティストが集まり、素材、技法、用途、表現といった近代工芸の特徴に改めて着目して、今日の多様な工芸と隣接するアートを紹介します。会場は、昨年からの継続となる岩瀬エリア(富山市)に、新たに金沢市の東山を加えて、二つのエリアで開催します。美術館のようなニュートラルな場所とは異なり、伝統的な町並みが残る両エリアでは、昔ながらの暮らしが営まれています。そこに今日的な工芸、アートを差し込むことで、普段とは異なるまちの姿を見せることができるでしょう。 岩瀬エリアでは、町並みや風景を生かしたサイトスペシフィックな作品を展示し、地元の日本酒や食などを楽しめる場所と共に、ゆったりした旅の気分を味わうことができます。また、東山エリアでは、作品展示のほか2021年に実施した「工芸× デザイン13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」をもとに発展させた、「もの」と「こと」が織りなすイベントを開催し、「工芸、アートにおける哲学的なもの」と言える深みを提示していきます。
これらの体験を通して、現代の生活における工芸とアートの新たな意味と価値をつかみ取ることができるでしょう。暮らしの中の、光、雨、匂い、音など、雑多な時間の中に存在する工芸は、単なる装飾物を超えてまちに溶け込み、社会と関わりを持つ事物として現れて、新たな価値と意味を加えていきます。
総合監修・キュレーター
秋元雄史
東京藝術大学名誉教授
東京藝術大学名誉教授、金沢21世紀美術館特任館長、国立台南芸術大学栄誉教授、美術評論家。1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。1991年から直島のアートプロジェクトに携わる。地中美術館館長(2004 ~ 2006年)をはじめ金沢21世紀美術館館長(2007 ~ 2017年)、東京藝術大学大学美術館館長・教授(2015 ~ 2021年)、練馬区立美術館館長(2017 ~ 2023年)を歴任し、2021年から「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」の総合監修・キュレーターを務める。主なプロジェクト・展覧会は、「スタンダード」「直島スタンダード2」(香川)、「第1~3回 金沢・世界工芸トリエンナーレ」(金沢、草屯・台湾)、「工芸未来派」(金沢、ニューヨーク・アメリカ)、「ジャポニズム2018」の公式企画として「「井上有一 1916-1985 —書の解放—」(パリ、アルビ・フランス)、「あるがままのアート-人知れず表現し続ける者たち-」(東京)など。著書には『アート思考』(プレジデント社)など。
プロデューサー
浦淳
認定NPO法人趣都金澤理事長
認定NPO法人趣都金澤理事長、株式会社浦建築研究所代表取締役。1966年金沢市生まれ。大学卒業後、建設会社を経て1993年株式会社浦建築研究所入社、2006年同社代表取締役に就任。金沢市の本社のほかに東京事務所と中国大連事務所を開設し、北陸で培った細やかな設計をベースに国内外に設計活動を拡げる。同じく2006年にまちづくりのNPO「趣都金澤」を設立し、理事長に就任。現在「認定NPO法人趣都金澤」として約260名の会員が在籍。「文化を基軸としたまちづくり」を目指し、思考すること(学習や提言)と実践すること(事業構築)を両輪に活動を展開している。主な活動として、KOGEI Art Fair Kanazawa、「工芸建築」展(金沢)、KUTANism(能美、小松)の企画・運営。建築作品として、忘機庵―ゆらぎの茶室(ベルリン・ドイツ)、金沢港クルーズターミナル、辻家庭園(金沢)など。iF DESIGN AWARD、日事連建築賞、JIA25年建築選、グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞、石川デザイン賞、金沢市文化活動賞ほか受賞歴多数。
開催概要
GO FOR KOGEI 2024 くらしと工芸、
アートにおける哲学的なもの
会期 | 2024年9月14日(土)‒10月20日(日)[37日間] |
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時間 | 10:00-16:30(最終入場16:00) |
会場 | 富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア) |
休場日 | 沙石(火曜)、四知堂(水曜)、ほか会期中無休 |
主催 | 認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁 |
共催 | 富山県、富山市 |
後援 | 石川県、金沢市、JR西日本 |
委託 | 令和6年度日本博 2.0事業(委託型) |
運営体制
総合監修・キュレーター | 秋元雄史(東京藝術大学名誉教授) |
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プロデューサー | 浦淳(認定NPO法人趣都金澤理事長) |
共同キュレーター | 高山健太郎(株式会社artness) |
会場設計 | 周防貴之(株式会社SUO 一級建築士事務所) |
アートコーディネーター | 金谷亜祐美(認定NPO法人金沢アートグミ) |
プロジェクトディレクター | 薄井寛(株式会社ノエチカ) |
アートディレクター | 上田元治(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社) |
デザイン | 中村遼一(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社) |
編集 | 髙井康充(株式会社ノエチカ) |
広報 | 星野優花(株式会社ノエチカ) |
翻訳 | ザッカリー・カプラン、レベッカ ・ハーモン |
企画運営 | 株式会社ノエチカ |
アーカイブ
GO FOR KOGEI 2021
テーマ | 工芸の時代、新しい日常 |
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会期 | 2021年 9月10日(金)‒10月24日(日)[45日間] |
会場 | 勝興寺(富山県高岡市)、那谷寺(石川県小松市)、大瀧神社・岡太神社(福井県越前市)、SKLo、Noetica(石川県金沢市) |
アーティスト | [特別展Ⅰ]青木千絵、伊藤慶二、九代岩野市兵衛、沖潤子、金重有邦、桑田卓郎、神代良明、佐々木類、澤田真一、nui project(しょうぶ学園)、須藤玲子、田中信行、田中乃理子、四代田辺竹雲斎、中田真裕、中村卓夫、八田豊、牟田陽日、山際正己、横山翔平 [特別展Ⅱ]稲葉俊郎× シマタニ昇龍工房、鬼木孝一郎× 竹俣勇壱、シトウレイ× 高橋悠眞、secca× 山近スクリーン、中田英寿× 坂井直樹、中村弘峰× 木田製陶、原研哉× 谷口製土所、ブライアン・ケネディ× 中田雅巳、細尾真孝× 滝製紙所、皆川明× ピーター・アイビー、森岡督行× 長田製紙所、森義隆× 富山ガラス工房、箭内道彦× 東節子 |
来場者数 | 15,951人 |
GO FOR KOGEI 2023
テーマ | 物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー |
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会期 | 2023年 9月 15日(金)‒10月 29日(日)[45日間] |
会場 | 富山県富山市 富岩運河沿い(環水公園エリア、中島閘門エリア、岩瀬エリア) |
アーティスト | 板垣豊山、岩崎貴宏、上田バロン、O33、川井雄仁、川上建次、河部樹誠、オードリー・ガンビエ、金理有、久保寛子、桑田卓郎、コムロタカヒロ、近藤高弘、桜井旭、ささきなつみ、定村瑶子、長恵、辻村塊、野村由香、葉山有樹、平子雄一、古川流雄、増田セバスチャン、村山悟郎、横野明日香、渡邊義紘 |
来場者数 | 115,189人 |