ABOUT

  • 工芸をアートやデザインに昇華させている“ものづくり”の一大拠点「北陸」から、
    その魅力を発信するプラットフォーム。

  • 工芸とは、自然素材を活かしたものづくり技術の集積である。そうした視点で工芸を見つめてみると、それは古くから受け継がれてきた技術であると同時に、きわめて今日的な技術として映ります。たとえば工芸の素材。地場の素材を使うことはエネルギー消費を抑え、地域経済の形成に寄与します。たとえば工芸の道具。丈夫な道具を長く使い続けることは資源の浪費を抑え、職人とのつながりを生み出します。

    サステナビリティの観点から見ても工芸の持つ哲学や知恵、工夫にはこれからの時代を迎える上で大きな示唆があると考えられます。工芸の持つそのような可能性に着目し、その精神をアートやデザインに昇華させている北陸。日本が誇る“ものづくり”の一大拠点から、工芸の魅力を発信するプラットフォーム。それが「GO FOR KOGEI」です。広く、深く、今日の工芸を伝えるだけでなく、工芸をきっかけに北陸を訪れる国内外の人々の旅の良き案内役にもなることを目的としています。

GO FOR KOGEI の楽しみ方

北陸には、工芸が盛んな産地がたくさんあります。
各産地では、個性的な工芸祭も開催されています。
気になる産地を見つけてください。

各産地の工芸には、たくさんの素材や様式があります。
気になる工房を見つけて下さい。

アートからデザインまで、KOGEIの楽しみ方は広がり続けています。
気になるハッシュタグをチェックして下さい。

ごあいさつ

総合監修/展覧会キュレーター秋元雄史
東京芸術大学大学美術館館長・教授

 新型コロナの世界的な流行によって、これまで何の疑問も持たずに過ごしていた生活が壊れ、気軽な日常が遠のいてしまいました。どこかに出かけたり、友人や家族と会話したり、食事したりすることに、著しく制限が設けられ、まるでB級映画の近未来社会のような息苦しさです。
 これからの暮らしを考える上で、まずは「安心」で「安全」な社会を実現することは、緊急で、かつ最優先に考慮されるべき課題です。まずはそれをしっかりと作り上げるということなのですが、その一方で、簡単には終息をしない今の状況を考えると、いかに暮らしの中に精神的な充足感を取り戻していくかも大事な課題になってきます。
 生活の喜びや心の充実の多くは、何気ない日常の中にあり、その日常に質感をもたらしているのが“文化”です。こういう緊急事態の時には、多くの場合、蔑ろにされがちの文化ではあるのですが、長引く状況を考えると改めて評価すべき項目でもあるのです。“コロナ鬱”と言った言葉をお聞きになった方もいるかもしれませんが、長引く不安から精神的に追い込まれている人々が現れ始めています。このことから人々は単に身体的な安全だけでは充足せず、心を満たすものを求めていることがわかります。喜びのある暮らし---そういうものが必要なのです。
 工芸は、暮らし近いところにある芸術です。例えば、食べるということについても、単にお腹を満たすだけでなく、そこに美的な要素が加わることで更なる満足や喜びが得られるでしょう。そこに寄与していけるのが工芸です。このような時代であるからこそ、改めてその魅力を発見し、生活の中に取り入れていってみてはいかがでしょう。
 今年のGO FOR KOGEIは、予定していた全てのプログラムを実現することができないのですが、それでも工芸の魅力を伝えるに十分な工芸祭や工房見学などが実施されます。ソーシャルディスタンスを取りながら、工芸の魅力をぜひ体験してください。直接訪問するのは怖いという方にはウェブ上からでも数多くの情報が得られます。リアル、バーチャルに展開するGO FOR KOGEIをお楽しみください。

プロデューサー 浦淳
認定NPO法人趣都金澤理事長

 日本文化の中でも、国際的に注目される文化コンテンツの一つである工芸。昨今、展覧会などでも工芸関連の企画も増え、メディアにとり上げられることも多くなりました。工芸は元来、伝承の技法や、調達できる材料、適した温湿度環境、確保された販路など地域性に紐づいた産業、アートです。北陸は「越の国」として古来より海を介し交易が盛んで、また、山に囲まれきれいな水、豊かな鉱物、土、植物などの資源があり、様々な工芸が息づいてきました。このような多様で高質な北陸の工芸を、オリンピックや新幹線の福井延伸に向け、国内外に発信できないか?そんな想いからこの「GO FOR KOGEI」は始まりました。
 北陸では、それぞれの産地の特徴を生かし、ユニークで内発的な工芸祭が既に行われています。これらを繋ぐことで新しい見せ方が出来ないか。素材も技法も様々な工房が集結する北陸で、各地に息づいた技を、その背景である地域環境と共に体感してもらえないか。今年は新型コロナの影響で見送ることになりましたが、各地域を代表する重要文化財級のユニークベニューでの展覧会も来年には予定しています。
 注目すべき日本のソフトパワーは、伝統や文化を連綿と受け継ぐ地方にこそストックされています。小さくとも多様な内発的な事柄を丁寧に繋げ、文化を、地域を表現する。真の工芸の力、そしてそれに紐づく北陸という地域の力を是非、国内外の多くの方々に感じていただきたいと思います。

GO FOR KOGEI 2020 開催概要

GO FOR KOGEI 2020
開催概要

2020年に初開催となる「GO FOR KOGEI~北陸で出会う、工芸の可能性」は、北陸3県7都市で「STUDIO & WORKSHOP TOURS」及び「6つの工芸祭とアートフェア」をリアル+オンラインで開催します。多様な工芸が集結する北陸から、ウィズコロナ時代の、工芸のある暮らし、新たな魅力や楽しみ方について提案します。

  • 会期

  • 2020年8月29日(土) – 11月15日(日) + ONLINE
    ※STUDIO & WORKSHOP TOURS は9月19日~22日に開催され、
    産地の工芸祭は会期中それぞれ異なる期間で開催されます。
    一部オンラインコンテンツについては会期後も更新され、閲覧が可能です。

  • 参加料

  • 無料
    (STUDIO & WORKSHOP TOUR等の一 部コンテンツは有料)

  • 主催

  • 北陸工芸プラットフォーム実行委員会

  • 主管

  • 認定NPO法人趣都金澤

  • 共催

  • 金沢21世紀工芸祭実行委員会、KUTANism実行委員会、ガラスフェスタ(富山ガラス工房)、
    高岡クラフト市場街実行委員会、RENEW実行委員会、クラフトフェス実行委員会

    総合監修/展覧会キュレーター 秋元雄史 (東京芸術大学大学美術館館長)
    プロデューサー 浦淳(認定NPO法人趣都金澤理事長)
    実行委員長 丸谷耕太(認定NPO法人趣都金澤理事)
    副実行委員長 安江雪菜(認定NPO法人趣都金澤理事)
    事務局長 薄井寛(株式会社Noeticaディレクター)
    クリエイティブディレクタ― 水口克夫(株式会社 Hotchkiss代表)
    「GO FOR KOGEI」WEBマガジン編集長 柿内奈緒美(KAMADO代表)

  • 助成 令和二年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創生事業