2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

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富山市ガラス美術館 コレクション展 交錯する素材

津守秀憲《胎動 ’17-4》2017年、撮影:末正真礼生

「アーチストはこれから先、ガラスだけをあつかうということはなくなるのではないかと思います。ほかの素材や違った技術に関心をもつようになるでしょう。つまり厳密にガラス作家と定義される人たちはいなくなってもおかしくない。ガラスも使うけれど、ほかの素材も使うのが当たり前になると思います。」*

これはチェコの作家、ボフミール・エリアッシュが1994年のインタビューにおいて、ガラス芸術の将来について問われた際の発言です。ちょうど30年が経過した現在、ガラスと異素材を組み合わせることや、ガラス制作と並行して他の素材や手法での制作を行うことは、エリアッシュが予見したように「当たり前」となったと言っても過言ではないでしょう。今回のコレクション展では、ガラスと様々な素材や制作手段とが出会うことから生まれる幅広い表現をご紹介します。

*「1994年9月30日 ボフミール・エリアッシュ氏インタヴュー 聞き手:武田厚」『拡張するガラス:美の表現者たち』展カタログ、152頁、横浜美術館、朝日新聞社、1995年