2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

澤田健勝

  • 展示

01/3

《いつか土にかえるモノ》2020年 鉄 作家蔵 Photo: Tibo Dhermy[出展作品]

《門扉》2021年 鉄 小田原市所蔵[参考作品]

工房風景[参考作品]

澤田は大学で金属工芸を学び、山梨の工房で「洋鍛冶」と呼ばれるヨーロッパ伝統の鉄加工の技術を学ぶ。その後30歳で「鍛冶師」として独立。建築や街並み再生が行われる岩瀬で工房を開き、店舗の門扉や看板から、歴史的な建造物の修復、そしてオブジェや実用品の製作まで多岐にわたる。今回出展する皿は薄く軽い。鉄が腐食し土に戻る寸前の状態でとどまったものだ。錆は金属の特徴で、鉄は生き物であると澤田は考える。土から生まれ、土に還る鉄の特性を感じられる作品だ。

展示

岩瀬エリア

I-8|New An

プロフィール

澤田健勝

Sawada Kensho

1972年富山県生まれ。1994年から「アイアンワークスアーム」(山梨県)にて本格的に鉄工芸を学ぶ。2003年に富山県高岡市に工房「IRON CHOP」を設立。2020年に岩瀬へ工房を移転。皇居や知恩院、金沢城などの文化財の金物修復や、ホテル、教会、住宅などの装飾金物からオブジェまで数多く制作をしている。主な展示に「富山の作家展」(とらや東京ミッドタウン店ギャラリー、2010年)、「工芸ルネッサンス・プロジェクト『Future Tradition WAO』」(パリ装飾美術館・フランス、2012年)などがある。主な受賞歴に「2010伊丹国際クラフト展」準グランプリ(2010年)、「第50回日本クラフト展」奨励賞(2011年)などがある。