2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

外山和洋

  • 展示

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《Biophilia; Ephemeral Bowl》2021年 銅 国立清州博物館所蔵 Photo: Ichikawa Shinichi[参考作品]

《Biophilia; Ephemeral Vase》2021年 左から銅(硫化)、銀(970)、銅 作家蔵 Photo: Ichikawa Shinichi[出展作品]

《Biophilia; Celestial Shaped Vessel》2022年 銅 作家蔵 Photo: Ichikawa Shinichi[参考作品]

《Biophilia; Ephemeral Vase》2021年 銀(970) 作家蔵 Photo: Ichikawa Shinichi[出展作品]

金属を溶解して、吹き付けたり、独特の鋳造を試みたりして、再構成していく外山の作品の特徴は、無機質な金属がどこか有機的な生命感を持つところにある。そういった金属の変化は「海が大気に変わり、肉体が土に還るような、エネルギーの循環や命の循環と変わらない現象」だと外山は言う。器の形態を大事にしつつ、新しい金属の表現を探究しており、使う素材は鉄やアルミニウム、銅、金などと幅広い。それぞれの特徴を生かしつつ、外山のつくりだす金属のテクスチャーがこれまでにない表面を生み出している。薄く、フラジャイルな金属表面による制作というところも魅力の一つだ。

展示

岩瀬エリア

I-8|New An

プロフィール

Photo: Ichikawa Shinichi

外山和洋

Toyama Kazuhiro

1994年東京都生まれ。2017年に武蔵野美術大学(金工専攻)を卒業。近年の主な活動は「ロエベ財団 第7回クラフトプライズ展」(パレ・ド・トーキョー・フランス、2024年)、個展「Earth, Metal, Vessel」(銀座 蔦屋書店、2023年)など。主な受賞歴に「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」MUFG特別賞(2023年)、「2022金沢・世界工芸コンペティション」次世代賞(2022年)などがある。国立清州博物館(韓国)に作品が収蔵されている。