2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

磯谷博史

  • 展示

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《活性 05》《活性 06》 2023年 原始の土器片 (3500-2500 BCE)、粘土 個人蔵 展示風景「PRADA Mode Tokyo」( 東京都庭園美術館・東京、2023年)[出展作品]

《花と蜂、透過する履歴》 2018年 蜂蜜、集魚灯、ボトル 作家蔵 展示風景「インタラクション:響きあうこころ」(富山市ガラス美術館・富山、2020年)[出展作品]

展示風景「動詞を見つける」(小海町高原美術館・長野、2022年)[参考作品]

写真の形式や物質をきっかけに、認識論的なテーマで作品を制作する磯谷の3つの代表的なシリーズを紹介する。1つ目は、写真をもとに「存在と不在」や「時間差」を映し出した作品である。日常のささやかな違和を撮り溜めた写真に手を加え、作品化している。2つ目は、縄文土器の破片を砕き、新しい土と1:1の割合で混ぜた陶土を磨き上げ、焼成した、球体の作品。3つ目は、蜂蜜と集魚灯が落とし込まれたガラスボトルをインスタレーションにした作品で、《花と蜂、透過する履歴》と題されている。蜂の時間、人の時間といった蓄積された時間が詰まった作品である。それぞれの作品がつくり出す存在論的な問いかけが、ゆっくりとした時間と共に鑑賞者に迫ってくる。磯谷ならではの世界が展開する。

展示

岩瀬エリア

I-8|New An

プロフィール

磯谷博史

Isoya Hirofumi

1978年東京都生まれ。東京藝術大学で建築、同大学院およびロンドン大学ゴールドスミスカレッジで美術を学ぶ。主な展覧会に「動詞を見つける」(小海町高原美術館、2022年)、「Constellations」(サンフランシスコ近代美術館・アメリカ、2021年)、「L’image et son double」(ポンピドゥー・センター・フランス、2021年)、「シンコペーション」(ポーラ美術館、2019年)などがある。作品は、ポンピドゥー・センター、サンフランシスコ近代美術館などに収蔵されている。