岩崎努
- 展示
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仏教寺院や建築の装飾で知られる富山伝統の井波彫刻師を父に持ち、伝統を受け継ぎながら独自のスタイルを発展させている木彫家。作品は、一つの木材から彫り出す「一木造り」という技法でつくられ、丹念に彫り込まれた繊細な造形と木材の特性を活かした美しい仕上がりが特徴である。代表的なモチーフの柿は、日本の故郷の原風景を感じさせるものとして、また自身も山の近くで生まれ育ったことから哀愁を感じさせるものだと言う。岩崎の脳裏にある柿らしさが映し出され、実物を超える本物らしさが宿っている。