2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

岩崎努

  • 展示

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《嘉来》2024年 楓材、漆、胡粉、膠、水干絵具、岩絵具 作家蔵 Photo: Yashima Ryoko[出展作品]

《嘉来》2020年 楓材、漆、胡粉、膠、水干絵具、岩絵具 作家蔵 Photo: Yashima Ryoko[出展作品]

展示風景「岩崎努展」(105MaGALLERY・北九州市、2024年)[参考作品]

仏教寺院や建築の装飾で知られる富山伝統の井波彫刻師を父に持ち、伝統を受け継ぎながら独自のスタイルを発展させている木彫家。作品は、一つの木材から彫り出す「一木造り」という技法でつくられ、丹念に彫り込まれた繊細な造形と木材の特性を活かした美しい仕上がりが特徴である。代表的なモチーフの柿は、日本の故郷の原風景を感じさせるものとして、また自身も山の近くで生まれ育ったことから哀愁を感じさせるものだと言う。岩崎の脳裏にある柿らしさが映し出され、実物を超える本物らしさが宿っている。

展示

岩瀬エリア

I-6|酒蕎楽くちいわ 青蔵

プロフィール

岩崎努

Iwasaki Tsutomu

1972年富山県生まれ。欄間彫刻で知られる井波彫刻師を父に持つ。1995年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業。父の下で修行を積んだ後、さらに表現を追求することを目指して独立。2008年に工房を富山市東岩瀬へ移し「木彫岩崎」を開業。伝統の彫刻技法を守りながら、写実的につくり上げられた作品は、国内外で高い評価を受けている。近年の主な展示に「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」(三井記念美術館ほか巡回、2023〜2024年)、「岩崎努展」(105Ma GALLERY、2024年)などがある。