2024.9.14sat - 10.20 sun

TOYAMAKANAZAWA

アーティスト

伊能一三

  • 展示

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《へいわののりもの(おんなのこ)》2017年 漆、木、桐塑、地の粉、砥の粉、米粉、樹脂、金箔 個人蔵[出展作品]

《へいわののりもの(おとこのこ)》2023年 漆、木、桐塑、地の粉、砥の粉、米粉、樹脂、顔料 作家蔵[出展作品]

《へいわののりもの(しか)》2020年 漆、木、桐塑、地の粉、砥の粉、米粉、樹脂、顔料、金箔 作家蔵[出展作品]

《へいわののりもの》というシリーズで、子鹿や子ども、犬や猫などの身近な存在をモチーフに、漆の乾漆技法を使った立体作品を制作している。近年は子鹿や子どもが多く見られ、小さな家族を連想される構成である。「へいわの」とあるように作風は、至って穏やかで、作品の周りには静かな時間が流れている。その静けさが伊能作品の最大の特徴であり、異なった作品であっても同一の時間が流れている。赤、黒の漆と金を使用した表面の仕上げであり、シンプルなものだ。西洋の人体彫刻とは明らかに異なる人体表現の特徴をもち、それは藤原時代の平安仏的な造形と言ってもいいものではないだろうか。

展示

岩瀬エリア

I-6|酒蕎楽くちいわ 青蔵

プロフィール

伊能一三

Ino Ichizo

1970年神奈川県生まれ。2000年に東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻を修了。2005年に金沢卯辰山工芸工房を修了。主な展示に「Urushi-Traditionelle Japanische Lackkunst」(Musterring International・ドイツ、2011年)、「2016福州国際漆芸ビエンナーレ」(福州漆芸術研究院・中国、2016年)、「International Contemporary Ottchil Art Exhibition 2016」(統営漆美術館・韓国、2016年)などがある。三嶋大社宝物館などに作品が収蔵されている。