サリーナー・サッタポン
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タイの少数民族出身という背景や、日常生活のインスピレーションから作品を制作する。社会の目に見えない構造を、鮮やかなインスタレーションやパフォーマンスによって表した作品を手がけている。出展作品は、住む場所を追われた際に家財や荷物を持ち運ぶバッグと、工事現場で使用される仮設足場でできている。自然災害や感染症、戦争、経済的問題などの要因によって、居場所や故郷となる場所を失った人々の存在を表しており、同時に誰しもが当事者になりえる事を暗示している。バッグは生活を再建するまでの一時的な心の拠り所としても見え、色鮮やかな明るさを放っている。